会長挨拶

 人口減少や少子高齢化が進みあらゆる業界で労働力に確保が課題になっています。
特に建設業は人気がなく、将来を担う若者の獲得が非常に難しい状況です。そのため、発注者に対して週休二日制が実現できる適切な工期設定の要望や、給与形態の月給制への移行、賃金のベースアップなど技能者が安心して働くことが出来る環境づくりや働き方改革を進めています。
 その一つの例として、建設キャリアアップシステム(CCUS)の導入・普及に業種を超えて取り組んでいます。技能者が適切に評価されるよう、レベルごとの平均賃金水準を公表する団体が増え、賃金上昇が明確になったことで、若い技能者がキャリアを重ね安心して働く環境が整いつつあります。
 官民一体の取り組みは進んでいますが、中央と地方では明らかに温度差があります。国が政策を立案しても、県や市町が理解し実行しなければ働き方改革などの成果は見込めません。われわれ専門工事業者の大半は地方に本社があり、技能者も地方に住んでいます。地方は温度差がある以上、地域の専門工事業者は業種、業態の枠組みを超えて発注機関や元請けに働きかける必要があります。静岡建専連は地域の技能者の代表として声を上げていくために、今後、関係官庁や団体とも意見交換をしていきたいと考えます。

                              会長 北川雅弘